飲食店後継者としてのメリット、デメリットとは?〜飲食店後継者開業のすすめ

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飲食店を開業したいという方の中には、0から開業をスタートさせるのは労力と資金が必要になり大変と諦めている方もいるのではないでしょうか。そのような方におすすめの開業方法が、飲食店後継者としての開業です。

0から飲食店を開業するよりも多数のメリットがあります。本記事では飲食店後継者として開業するために必要なことや、メリット・デメリットを紹介します。

飲食店の後継者になろう。メリットがいっぱいあります。

現在、飲食店の後継者が不足していると言われています。飲食帝国データバンク「後継者に対する企業の実態調査」 によると、70%以上が後継者不足で悩んでいます。

つまり、行列店で経営がうまくいっているお店でも、後継者不足でお店を閉店させなければいけない状況があると言えます。このようなお店を後継者として引き継げば、飲食店経営をスムーズにおこなうことも可能です。

後継者として開業するとは

後継者として飲食店を開業することは簡単に思うかもしれませんが、後継者として開業する方法はさまざまです。それぞれの特徴を理解していないと後継者として開業しても失敗してしまうことがあります。ここからは、後継者として開業するうえで知っておくべき基礎知識をご紹介します。

元々あるお店から引き継いでお店を開業する

最も簡単な方法は、既存のお店をそのまま引き継いでお店を経営する方法です。この時既存店を一旦閉店させリニューアルオープンすることもできます。

既存店を引き継具メリット

この方式を採用すれば、開業するお店の立地探しやメニュー開発などをする必要はありません。既存店をそのまま開業するので、従来のお客さんをそのまま引き継いでお店を営業することができるので集客面で困ることはないでしょう。
資金面や開業スケジュールを少しでも早めたい方は、既存店をそのまま引き継ぐ方式をおすすめします。

既存店を開業して引き継ぐデメリット

この方式はメリットがたくさんあると思う方が多いと思いますが、その一方でデメリットも存在します。

既存の従業員に反対される

このお店の従業員として働いた経験がなく後継者として引き継ぐ場合、先代のお店で働いている従業員に強く反対されることがあります。最悪の場合は引き継ぎのタイミングで働いていた従業員が一気に退職してしまうことがあります。

スムーズに引き継ぐために、先代で働く従業員とトラブルを回避する必要があります。もちろん新しいスタッフを採用してお店を経営することも可能ですが、この場合既存店の流れを知らずにお店を運営することになるので、クレームの増加や、固定客がいなくなってしまうことも考えられます。

既存店をそのまま引き継いでお店を開業する場合は従業員とのトラブルに気をつけましょう。

比較される

固定客から先代の頃のお店と比較をされることがあります。先代の時よりもグレードアップしていれば気にする問題ではありませんが、最悪の場合は前の方が良かったと口コミが広がりお客さんを一気に失ってしまう可能性があることです。

他の場所で後継者として開業をするよりもダイレクトで影響を受ける可能性があることを認識しておきましょう。

設備を一新する必要がある

開業してから30年以上経過しているお店であれば、設備そのものを全て新しいものへ一新させる必要がある場合もあります。内装、設備の一新で費用をかけていたら、従来の開業するために必要な費用と同程度必要になることも考えられます。

創業から歴史のある飲食店をそのまま引き継ぐ場合は、設備投資面も検討しなければならないことを覚えておきましょう。

設備を一新する必要がある

後継者として新天地で開業を

既存店をそのまま引き継ぐ開業はメリットとデメリットが多く状況によっては既存店で開業しない方が良いこともあります。

ケースによりますが、心機一転で後継者として飲食店を開業したいのであれば、既存店をそのまま引き継ぐのではなく、新しい場所でお店を開業することをおすすめします。

飲食店の開業の仕方

先代が経営する飲食店ではなく、心機一転で新しい場所で飲食店を開業するためには、どのような手順で開業をおこなうかご存知でしょうか。ここからは飲食店の開業の仕方を紹介します。

基本的には飲食店後継者として開業する場合でも、手順は開業する場合と同じです。

コンセプトの設定

開業する前にお店のコンセプトを決めましょう。もちろん、後継者として開業をするので、既存のお店と同じコンセプトで開業することも可能です。

しかし、先代のお店と違うエッセンスを入れたいという場合はコンセプトをしっかり検討する必要があります。この時先代のお店の空き時間を利用してメニュー開発や引き継ぎ作業を効率よくおこなうようにしましょう。

開業場所の設定

お店のコンセプトと同時進行で進めるべきこともあります。お店の開業場所です。どこにお店を開業するのかリサーチをして検討するようにしてください。一般的に飲食店を開業するために必要な資金は1,000万円程度と言われています。空き物件を見つけ、内装業者に依頼をするようにしましょう。

飲食店に必要な資格を取得する

飲食店を経営するためには、資格を取得する必要があります。飲食店では「食品衛生責任者」の資格取得者が1名以上必要になるため、店長や経営者が自ら取得する必要があります。

「食品衛生責任者」の資格は各地域の保健所で講習とテストを受けることで取得することができます。資格取得までに1万円必要になりますが、講習をしっかり受講すれば資格を取得することが可能です。

その他に30名以上収容できるお店を開業しようとしているのであれば、「防火管理者」、深夜営業も視野に検討しているのであれば、「深夜酒類提供飲食店営業届」が必要になります。

各種申請

飲食店を開業するために、次のような申請書を各所に提出する必要があります。税務署、役場によって提出するものが異なるので気をつけてください。

税務署で提出する書類は次の通りです。
・個人事業の開廃業等届出書
・青色申告承認申請書

必ず提出しなければならない書類が、個人事業の開廃業等届出書です。開業後に確定申告などもしなければならないので青色申告も忘れずにおこないましょう。

市役所に提出する書類は、個人事業開始申告書です。一言で個人事業開始申告書といっても、事業開始申告書、個人事務所開始申告書等が必要になります。自治体によって必要になる書類が異なるので自治体に問い合わせるようにしてください。

保健所への届け出

飲食店の開業をする上で最も神経を使わなくてはいけないものが、保健所への届け出です。お店に保険所の職員が訪れてチェックをします。保健所の審査がおりなければ開店日に営業することもできないので、注意するようにしましょう。

保健所へ申請書類をしてから審査までに若干の時間があります。それまでに保健所にどのような点に気をつければよいかポイントを確認し、対策を心がけましょう。

後継者として開業するメリット

後継者として開業するメリットを紹介していきましょう。

集客をスムーズにおこなうことができる

新規の飲食店が頭を悩ませる問題が集客方法です。最初は知り合いや友人などの集客でお店の売り上げを維持することができますが、ある時期をすぎると固定客や新規客を呼び込まなくてはいけません。場合によっては開店後すぐにお店がガラガラになってしまうこともあります。

先代の後継者として開業するのであれば、先代のファンを開業したお店に呼び込むことが可能です。先代が人気のお店であれば、開業から人気店として維持しながら安定的な経営をおこなうことが期待できます。

先代のメニューをラインナップに取り入れられる

後継者として開業するので、先代のメニューを取り入れても問題ありません。メニュー開発の手間も省くことができるので、開業までの時間を短縮することも可能です。少しでも早く飲食店を開業したいという方には、後継者として飲食店の開業はおすすめであると言えるでしょう。

後継者として開業するデメリット

メリットだけではありません。デメリットもあります。後継者として開業すると次のようなデメリットがあることも認識しておきましょう。

先代の味と比較される

大手飲食チェーン店のようなお店であれば、味が変わることはありませんが個人経営の飲食店の後継者として開業する場合、先代の味と比較されることもあります。最悪の場合は、「先代の味の方がおいしい」と言われ、客足が無くなってしまうこともあります。

後継者として開業すると、集客では苦労しないものの先代の味と比較されるので、先代の味に負けないような料理を提供しなければいけないと認識しておきましょう。

先代のお店と奪い合いになる

先代のお店と近いエリアでお店を開業すると、先代のお店とお客さんを奪い合うことになる可能性があります。競争を避けるために遠いエリアにお店を開業すると、全国的に知名度のあるお店でない限り集客が難しいということも考えられます。

立地場所を考えずに開業をすると、後継者として開業した意味がなくなってしまうので、先代のお店の人が無理せず訪れることができる範囲で設定しましょう。この時先代の意見を聞いて開業場所を設定する方法も良いでしょう。

後継者の求人を探すなら
有名店をはじめとした飲食店後継者としてお店を開業すると、新規で飲食店を開業するよりも集客をスムーズにおこなうことができ、集客方法で苦戦するという可能性を回避することができます。

後継者としての飲食店開業を目指している方は、「飲食店のツナグ」へご相談ください。皆様のご希望にお答えする求人情報を提供させていただきます。皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしております。

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