後悔しない飲食店の名前の付け方!おすすめの方法をご紹介

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飲食店を開業する際に、最も大切なことは、「お店の名前」をどのようなものに付けるかです。お店野名前は1度決めると、リニューアルオープンをしない限り変えられません。後悔しないために、どのようにしてお店の名前をつければ良いのでしょうか。本記事では、後悔しない名前の付け方を紹介します。

1.名前を考えるうえで大切なこと

飲食店の名前を考える際、次のポイントに注意をしながら考えるとふさわしい店名をつけられます。ぜひ次のポイントに注意をして名前をつけるように心がけましょう。

1-1.わかりやすい名前を心がける

お洒落な店名も多く、かっこいい名前やダブルミーニングのあるようなお洒落な名前を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。しかし、かっこいいから、お洒落という理由から、かっこいい名前をつけることは注意が必要です。わかりやすい、覚えやすい名前をつけるようにしましょう。
地元の人気店や有名なお店を思い浮かべてください。どのお店も分かりやすい名前にしているのではないでしょうか。まずは分かりやすく覚えやすいように名前を考えるようにしてください。

1-2.7文字以内で考える

初めて利用したお客さんに覚えてもらうために、文字数を7文字以内で考えるようにしましょう。理想は、お店の看板を見たお客さんがすぐに覚えるような文字数が理想です。2文字から7文字で収まるようにイメージをしながらお店の名前をつけるように心がけましょう。

1-3.客層を意識した名前にする

客層がしっかり決まっているのであれば、客層を意識した名前を考える方法も1つの戦略です。例えば、「カフェ」を出店することになった場合、どのような名前をつけますか?
「カフェ ○○」と付ければ、女性客が親しみやすいお店になりそうです。一方で、「喫茶 ○○」と名付ければ、レトロな純喫茶を思い浮かべる人もいるでしょう。
さらに「自家焙煎 ○○」などコーヒーの作り方を明記すると、こだわりのある珈琲を提供するお店だとお客さんに印象付けることも可能です。
お店の名前を付ける際には、どのような客層に利用をしてもらいたいのか、イメージをしながら考えるようにしてください。

1-4.店名につけられない文言を把握しておく

店名は何をつけても良いわけではありません。名前として認められていないものもあります。代表的なものは、「株式会社」「法人」のように、会社や法人と誤解を招いてしまう名前はつけてはいけません。
一方で、明確なルールがないため、最近では、「○○センター」や「○○製麺所」など、一見するとお店ではない名前をつけている飲食店もあります。知名度が高くなれば、このような変わった名前を付けることも可能です。
しかし、コンセプトがしっかりしていないと奇をてらうネーミングは受け入れられない可能性があるので、注意が必要です。

1-5.コンセプトを先に決めておく

ターゲット層とコンセプトが明確であれば、比較的簡単に名前を付けることが可能です。一方でコンセプトが明確になっていないと、名前を付ける際に苦労してしまう恐れがあります。更に、お客さんに誤解を与えるような名前を付けてしまう恐れがあるので、必ず名前を付ける前に飲食店のコンセプトとターゲット層を明確にしておくようにしてください。

2.飲食店の名前の付け方 おすすめの方法

実際にお店に名前を付ける時には、どのような手順で名前をつければ良いのでしょうか。スムーズに名前を付けるためのおすすめの方法をご紹介します。

2-1.名前に食品名を入れる

食品名を名前に入れることで、何のお店かを分かりやすくできるようになります。例えば、鶏肉をメインにした居酒屋では、「鳥」「鶏」という名前をどこかに入れるという手法を採用しているケースが多くあります。
また、食材の名前を英語にして、お店の名前にしているケースもあります。食品名を名前に入れて、お客さんに意味が伝わりそうであれば、食材の名前を入れるようにしましょう。

2-2.ショルダーネームをつける

ショルダーネームをつけることで、自分のお店が一体どのようなお店なのかを分かりやすくできます。ショルダーネームとは、お店のジャンルを示す名前です。「喫茶店 ○○」「炭火焼き鳥 ○○」のように、名前の前に、何かを示せば新規のお客さんでも安心して利用が可能です。
お店の名前が何を販売しているのか分かりづらいと感じている場合は、名前の前にショルダーネームをつけて分かりやすくしましょう。

2-3.名前・地名を入れる

親しみやすい名前にするため、自分の名前や地名を入れる方法も有効です。しかし、名前を付ける際には、他とかぶらないような工夫も必要です。「佐藤」や「鈴木」では、名前が多く店名としてはあまりふさわしいとは言えません。
地名や名前を付ける際には、他の飲食店と被らないよう、下の名前を入れたりローマ字で書いたりと少し角度を変えてつけるように心がけましょう。

2-4.思いから考える

「飲食店で一番を取りたい」「日本一のラーメン屋を経営したい」という思いをお店の名前に反映させて開業をしているお店もあります。これといった単語が思いつかない、もしくはありきたりで響かないと感じた方は、このお店をどのようにしたいか?思いから名前を考えてみましょう。

3.名前をつけた後にやるべきこと

名前の候補が決まった段階で、店名が確定したわけではありません。場合によってはお店の名前を変えなくてはならない状況も考えられます。名前をつけた後は、必ず次のことをチェックするようにしましょう。

3-1.理由を説明できるかどうか

名前をつけるうえで絶対にやってはいけないことが、なんとなくで決めてしまうことです。人気店になると、必ずといって良いほど「名前の由来はなんですか」と聞かれます。
店名よりも提供する料理が大事と考える人にとって、名前は重要ではないかもしれません。しかし、店名はお店の顔でもあるので、付ける時には、何かしらの意味をつけるようにしましょう。

3-2.商標登録の確認

名前の候補が決まったところで、必ず商標登録の確認をするようにしましょう。既に同じ名前の店舗が存在していることもあります。もちろん、名前が被ってしまうことは仕方のないことです。しかし商標登録としてお店の名前が登録されていると、商標権侵害をしてしまい、結果として店名を変更するように依頼書が送付される可能性があります。
場合によっては訴訟問題に発展するので注意が必要です。最終候補の段階で、商標登録をされていないか必ず確認をするようにしましょう。

3-3.検索トップに来そうか

ほとんどのお客さんが、お店の名前をインターネットで一度検索をし、そのうえで来店するかを決めます。自分のお店の名前を検索した際、トップに来るかどうかも重要です。実際にお店の名前を検索して、どのようなものが上位に表示されるのか確認をしましょう。
また、検索する際は、「焼き鳥 都内」など、お客さんが入力をしそうなワードを入力し、どのようなお店が表示されるのかを確認しましょう。特に出店するエリアを検索し、トップでどのようなお店が表示されるのかを把握しておくようにしてください。

4.避けるべき名前とは?

お店の名前の中には、避けるべき名前のもあります。次のような名前は絶対につけないようにしてください。

4-1.知名度のあるお店の名前に寄せない

コンセプトが近いという理由から、既に知名度のあるお店の名前と似せるような名前の付け方はナンセンスです。場合によっては、名前を見たお客さんがネガティブな印象を持ってしまうことも考えられます。名前を付ける時には、コンセプトが似ていても同じような名前を避けるようにしましょう。

4-2.誤解を与えるような名前を避ける

お客さんを騙すような誤解を与えるような名前も避けるべきです。例えば高級食材のお肉を提供する焼肉店を出店しようとしているのに、「大衆」などお値打ちを連想させるワードを入れることです。
その他にも、カレーハウスと名付けているのにもかかわらず、ラーメンがメインといった名前と提供する食材がバラバラな店名もNGです。
お客さんに誤解を与える店舗名は、場合によっては訴訟問題に発展することもあり、絶対に辞めるようにしてください。

5.お店の名前は商標登録した方がいいの?

店名が決まったら、必ず商標登録することをおすすめします。小規模なお店でも商標登録をすることで、次のようなメリットがあります。

5-1.店名を変更するリスクを回避できる

商標登録は開業の年数にかかわらず、登録申請を提出した企業に最優先の権利が与えられます。そのため、後に開業したお店に商標登録の侵害から、店名を変更するようにお願いをされても、応じなければならない可能性があります。

店名を変えるとなると、看板の変更はもちろんのこと、提供しているお皿、割り箸、名刺など変えなければいけないものが多く、不必要なコストが発生してしまいます。
商標登録は無料でできるものではありませんが、初期投資の1つとして必ず手続きを済ませるようにしましょう。

5-2.マイナスイメージを回避できる

自分のお店よりも開業が後のお店が、商標登録をしてした場合、そのお店が全国区となった場合、オリジナルの名前が「パクリ」と思われて誤解を与えてしまうこともあります。
事前に商標登録をしておけば、お客さんからのマイナスイメージを回避できるので、コストが高くても商標登録を検討するようにしましょう。

6.まとめ

飲食店にとって店名は、お店を代表する「顔」です。お客さんを集客するために魅力的な名前をつけて開業準備を進めましょう。
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