30代40代の今から起業は可能?第二の人生の仕事について考える

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2019年に「年金以外に2000万円貯蓄がないと生活が難しい」という発表があり話題になりました。さらに大手企業も定年退職までの雇用を保証ができないと明言しています。そのため、生活をするために第二の人生をどのように過ごすべきか、考える必要があります。
第二の人生に最適な仕事は一体何か、第二の人生について紹介します。

1.第二の人生を考える必要性

第二の人生を、なぜ考える必要があるのでしょうか。第二の人生を考える必要性について紹介します。

1-1.雇用形態の崩壊

昭和、平成は定年退職をして退職金と年金があれば、老後は働くことなく過ごすことが可能でした。しかし、高齢化社会が進み、現役世代の人口が減少したことにより年金制度が不安定なものになりました。年金額は今後も減少していくことが考えられます。

さらに支給される年齢が引き上げになり、将来的には年金受給できる年齢が70歳以降でなければ受給できないなど、これまでの以上に苦しい状況が予想されます。
これまでのやり方では、定年退職後に受け取れる金額が大きく減ってしまうため、第二の人生で安定した収入を確保する必要があります。

1-2.100年時代を生き抜くための仕事を模索する

一方で、医療技術が発展したことにより、平均寿命が伸びています。今後はさらに平均寿命が伸びていき100歳まで生きていくこともそう難しいことではないと言われています。仮に65歳で退職をした場合、残り35年を生きていくためには、ある一定の貯蓄が必要です。

さらに、第二の人生を40代、50代で始めれば、体力のあるうちにノウハウを学ぶことができ、60代以降から仕事を探すよりも、択肢の幅が広がり、充実した第二の人生をスタートさせることも可能です。

2.第二の人生の仕事の選び方

第二の人生を考えることは大切であることは分かる一方で、どのような仕事を選ぶべきか分からないという方もいるでしょう。第二の人生としてどのような過ごし方をすれば良いか分からないという方のために、第二の人生の仕事の選び方のヒントをご紹介しましょう。

2-1.持続可能性の高いもの

第二の人生の仕事は、持続性可能性の高いものを選ぶようにしましょう。特に気をつけなければならない仕事があります。それは、将来的にAIをはじめとした機械に取って代わられるような業種です。無くなる可能性が高い仕事は、第二の人生の仕事としてふさわしくなく、避けるべきでしょう。

技術が進歩をしても、人が携わらなければ仕事として成り立たないというものを選ぶようにしましょう。さらに、一つの仕事で生涯通して働けるような持続可能性の高い職種を選ぶようにしましょう。

2-2.経験が活用できる仕事

第二の人生では、これまでの仕事で培ってきた知識や経験を活用できる仕事がおすすめです。これまでの知識や経験を活用できれば、第二の人生の仕事でも活躍できる可能性があります。全く違う業種でも、やり方や取り組み方法の視点を変えるだけで、自分の経験や知識を活用できる可能性があります。

第二の人生の仕事を探す時は、自分の経験が活用できそうな仕事を探し、これまでのスキルを活用するようにしましょう。

2-3.リスクの少ないもの

第二の人生で開業などを検討している場合は、リスクの少ない方法で開業を検討するようにしましょう。決してやってはいけないことは、貯蓄を資本として取り組むような起業は避けるようにしましょう。

事業が失敗しても、自分の生活の保証があるものなど、慎重に起業内容を検討して起業するようにしてください。

2-4.おすすめの業態

第二の人生としておすすめの業態は農業をはじめとした第一次産業と飲食業です。農業
や漁師などは、生涯現役として働くことが可能です。しかし、初期投資にある一定の金額が必要で、事業に失敗をすると負債を抱えてしまうケースがあります。
一方で飲食店は失敗するリスクがあるものの低資金での開業が可能です。都市部、郊外に限らず好きな場所で自由に開業できるというメリットもあります。

これといった仕事がない方で、安定仕事を探しているのであれば、第二の人生として飲食店がおすすめと言えるでしょう。

3.飲食店を開業するメリット・デメリット

飲食店を第二の人生として選ぶと、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。メリットとデメリットについて解説をしていきましょう。

3-1.メリット

飲食店を開業するメリットとして、生涯現役として働くことができるという点にあります。今の経験を活用し、第二の人生として別の企業に雇用されたとしても、ある一定期間を超えると退職しなければならない可能性があります。

飲食店を開業すれば、自分の好きなタイミングでお店を終わらせることができるため、生涯現役として働くことも可能です。

さらに、ある程度の期間お店を営業した後にお店を辞めたいと考えた場合でも、ただ閉店するだけでなく、後継者に権利を譲渡する選択肢があります。お店がある程度繁盛していないと難しい場合もありますが、後継者に権利を譲渡する場合、譲渡金を貰えるので、その後の生活費とすることが可能です。

3-2.デメリット

開業は比較的簡単にできる一方で、失敗する可能性もあります。開業に失敗してしまうと、負債を全て自分で負担する必要があります。さらに、開業して数年間安定した経営ができている飲食店も、環境の変化や社会の変化によっては数年後に不安定になってしまうこともあります。

第二の人生として飲食店を検討するのであれば、「絶対に成功する」のではなく、どのような業態でも、失敗する恐れがあることを認識して開業を進めるようにしましょう。

4.第二の人生で飲食店をやる際に気をつけること

第二の人生として飲食店を開業しようとしている方は、気を付けるべきポイントがあります。開業をする際は、次のようなことに気をつけて準備を進めるようにしましょう。

4-1.開業資金

飲食店を開業するためには、開業資金の確保が必要です。40代、50代から飲食店を開業するのであれば、金融機関からの融資が可能ですが、60代を超えると審査が通らなくなる可能性があります。

しかし、定年退職金や自宅を飲食店の開業資金として充てることも可能ですが、万が一失敗してしまうと全てを失ってしまうという恐れもあります。
開業を検討しているのであれば、どの程度の金額で開業するのかを考えたうえで準備を進めるようにしましょう。

4-2.事業計画を練る

第二の人生なので、自分のやってみたかった業態のお店を開業しようと考えるケースも珍しくありません。しかし、飲食店は「自分のやってみたい業態だったから」「自分の好きな料理だから」程度の理由だけでは失敗する恐れがあります。

飲食店はビジネスと同じです。どのような業態が求められているのか、成功するためにどの程度の資金が必要なのか、開業する前に事業計画を練るようにしましょう。

4-3.リサーチをおこなう

飲食店の成功は、出店場所に大きく左右されます。出店場所をどこにすれば成功するのかリサーチを入念におこなうようにしましょう。

出店候補となるエリアを決めた後は、平日、土日の人の流れを把握し、競合店がどのようにして集客をしているかなど細かい部分をチェックするようにしてください。

4-4.おすすめの業態

初心者でも比較的成功しやすい業態がいくつかあります。開業する前に理想的な業態を選ぶようにしましょう。

(1)デリバリー事業

コロナ禍で急速にサービスが普及しているものが、デリバリー事業です。デリバリーは通常の店舗よりも限られたスペースでの開業が可能です。さらに、デリバリーサービスに登録をすれば、チラシを配る手間が減り、初日から安定した集客も期待できます。

デリバリー専門ではない業者でも、デリバリー事業を取り入れれば、集客があまり見込めない雨の日などの集客が期待できます。

(2)蕎麦屋

蕎麦屋やうどん屋など、回転率の高い飲食店は出店場所を慎重に検討すれば成功する可能性があります。オフィス街などで出店を検討したいと検討しているのであれば、蕎麦屋やうどん屋などスピーディーな提供が売りの飲食店を検討しましょう。

(3)焼肉屋

原価を比較的抑えながら、一定の集客が期待できる業態が焼肉店です。ランチタイムからディナータイムまで、さまざまな層の客を獲得できます。さらにお店のコンセプトを高級路線に切り替えれば、1人あたりの単価を上げることも可能です。

5.失敗しないために気をつけること

飲食店の開業を失敗しないために、下記のことには注意をしながら開業をするようにしてください。

5-1.低資金かつ低リスクの条件で開業をする

低資金での開業を検討するようにしましょう。低資金で開業をする場合は、最悪の事態を想定し、閉店する場合はどの程度負債を抱える可能性があるのかを計算するようにしてください。

開業する際のリスクを抑えるために、居抜き物件などを選ぶと良いでしょう。開業後に閉店しなければいけない最低ラインを設定しておくと、万が一閉店する場合の基準が見えてきます。

5-2.後継者店を探す

少しでもリスクを少なくして開業を目指すのであれば、後継者を探している飲食店で修行を積み、開業をするようにしましょう。後継者として働ければ、一定の集客を確保した状態で運営が可能です。

さらに、下積み時代に万が一お店の経営状態が悪くなっても、自分が負債を抱えてしまうリスクはありません。自分のやりたいと考えている業態で、後継者を募集しているお店があれば、ゼロベースから開業するのではなく後継者店の開業を検討するようにしましょう。

6.まとめ

第二の人生でやるべき仕事に正解はありません。しかし、「飲食店」は持続可能性が高く、経営が起動に乗れば、生涯現役でお店を運営することも可能です。第二の人生をどのような仕事にすべきか、しっかり考えたうえで選ぶようにしましょう。

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