キャバレー・ナイトクラブを開業する時のポイントや注意点_その1

Night club

キャバレーやナイトクラブなどを開業しようと検討している方は、どのようなことに気をつけるべきかご存知ですか。
特に最近はキャバレーが減少しつつあります。そのため開業するノウハウがよくわからないという方もいるでしょう。
本記事では、キャバレー・ナイトクラブの開業方法で気をつけるべきことは何かを紹介します。開業を検討している方は参考にしてください。

1. 開業のために必要なこと

まずは開業にあたりどのようなことが必要になるのか、開業に必要なことについてご紹介します。

1-1.資金調達

開業するためには資金が必要です。特にキャバレーやナイトクラブでは、ただ接客をするのではなく、お客さんとゲーム、ダンス、カラオケなどさまざまな企画で盛り上げる必要があるので、設備投資が必要になります。
また、50人以上収容できる広めフロアを借りる必要があるので、契約する不動産もある程度費用が必要になります。さらに、出店できるエリアが都道府県によって、その範囲内で開業を検討しなければなりません。限定投資1000万円程度では開業資金として不足してしまう恐れがあるので、ゆとりを持って資金調達をおこなうように心がけましょう。

1-2,申請書類の提出

キャバレーやナイトクラブでは、お客さんの隣に座って女性スタッフが接客をすることもあります。
必ず風俗営業許可証を取得するようにしましょう。風俗営業許可証は警察署で取得が可能です。この時、チェック項目が細かく設定されているので、必ず確認をするようにしてください。
さらに、申請をしたらすぐに許可が下りるわけではありません。許可が降りる前に営業を始めてしまうと、風営法違反に該当し、犯罪行為に該当してしまいます。申請許可は55日以内に降りるので、タイミングをしっかりと守ったうえで開業するように心がけてください。
キャバレーやナイトクラブでは、他の飲食店に比べて申請書類の提出が開業するために、重要になるので、しっかりと書類提出をおこなうようにしてください。

1-3.コンセプト設定

キャバレー、ナイトクラブではコンセプト設定も重要です。特にキャバレーは全国的に減少傾向にあります。これから新規開業しても成功しない可能性があります。しかし、昭和に築かれた文化なので、やり方によっては集客がある一定期待できる可能性があります。
ナイトクラブもキャバレーと同様に、コンセプト設定をしっかりと打ち出して開業をすすめましょう。開業時にコンセプト設定を決めておけば、お店に必要な設備は何か、どのエリアに出店すべきか、など「お店としてやらなければいけないことは何か」が明確になるので、必ずコンセプト設定を明確にしていきましょう。

2. 成功するために必要なこと

開業後、失敗することなく成功するためには、どのようなことが必要なのでしょうか。開業で成功するために注意すべきことは何かについてご紹介します。

2-1.画期的な集客方法

最も重要なことは集客方法です。ターゲットを明確にしていても来客が見込めないことがあります。このお店にやってくると、どのようなことが期待できるかを明確に打ち出しておく必要があります。
そのために重要なことは、「お店の集客方法」です。例えば、「働いているスタッフが全員セクシー女優の卵である」と打っておけば、未来のセクシー女優目当てに来店する方もいるでしょう。しかも、プレミアム出勤として現役のセクシー女優が出勤し、ダンスパフォーマンスを披露すればさらに盛り上がります。
実際にキャバクラ店でセクシー女優をキャストにしたお店があります。このような独自の集客方法が必要不可欠です。
また、このような設定以外にも、ダンス、カラオケ曲がすべてアニソンでも秋葉原などに出店をすれば集客が期待できる可能性があります。集客方法はオーナーの方針によってさまざまです。ぜひ画期的な集客方法を検討するように心がけましょう。

2-2.設備を充実させる

キャバレーやナイトクラブでは設備を充実させる必要があります。
高級感を味わってもらうために、高級なソファをセッティングする、煌びやかな装飾を施すことでお客さんに非日常的な時間を体感してもらうといったさまざまな工夫が必要になります。
また、昭和の古き懐かしの雰囲気を再現した内装にしても、レトロなアイテムを集めるために資金が必要になります。
飲食店では内装に配慮しなくても売りのメニューがあれば集客が可能です。しかし、キャバレーやナイトクラブでは雰囲気を楽しみに訪れる方も少なくないので、創意工夫が必要になります。

2-3.スタッフの充実

キャバレーを経営したいと検討している方は、スタッフを充実させる必要があります。
最近のキャバレーでは、20代から60代までさまざまな女性スタッフが接客をしています。さらに、ショーなどを検討しているのであれば、ダンスができるスタッフも集めないといけません。
キャバレーを開業するのであれば、スタッフの豊富さは重要になるので、スタッフをどのようにして充実させるのかを検討しておくようにしておきましょう。

3. 風俗営業許可証の取得するコツ

キャバレー・ナイトクラブの営業をする場合に必ず取得しなければいけない風俗営業許可証は、他の許可証とは異なり気をつけるべきポイントがあります。次のようなことに注意をして取得するように心がけてください。

3-1.取得条件

風俗営業証を取得する際には、次のような人は許可証を提出しても認められない可能性があります。

・過去に犯罪を犯している
・破産して5年以内で取得をしようとしている
・公務員など兼業規定違反がある職業の人
・他の飲食店で責任者になっている

このような条件に該当をすると、まず許可がおりません。このような条件に該当しない方が代表者となって申請をおこなうようにしてください。

3-2.警察の検査をトラブルなく通過する方法

風俗営業法に該当しているかどうかを確認するため、警察が検査をおこないます。この検査を乗り越えないと、風俗申請許可がおりません。この時、さまざまな細かいことをチェックされて、それらを全て乗り越える必要があります。
照明の明るさ、音響施設の図面、図面通りの店舗であるのかの確認など、さまざまな項目を確認されるので、素人では許可が通らない可能性があります。
これから新規で開業をする場合は、専門家に相談をして許可がおりるように対策を立てるようにしてください。

4. キャバレー開業で気をつけなければいけないこと

キャバレーをこれから開業しようと検討している方は、次のようなデメリットや気をつけなければいけないことがあります。古き良き時代のキャバレーを復興させたいという気持ちだけでは開業してもすぐに経営が難しくなってしまう可能性があるので注意が必要です。

4-1.開業しているお店が少ない

キャバレーを開業しているお店はそもそも少なく、全国的に減少傾向にあります。つい最近では歌舞伎町の老舗キャバレーが閉店しました。現在残っているのは大阪と大分の限られた地域です。
競合店がないので、開業しやすいというメリットもありますが、お店が減少しているということは全体的に何らかの問題を抱えていて経営が難しいということでもあるので慎重に検討するようにしてください。
厚生労働省が発表したバー、ナイトクラブ、キャバレーの事業者数は、2009年には12万軒近くあったお店も、2016年には9万件近くに減少しています。しかも事業所の多くは、バーやナイトクラブであって、キャバレーではありません。
昭和に流行したグランドキャバレーに目を向けると、東京で1軒関西エリアに4軒、名古屋に1軒、仙台に1軒、熊本市八代市に1軒あるのみです。つい最近では歌舞伎町の老舗キャバレーが閉店し、エンターテイメント性のあるお店はどんどん減少しています。
競合店がないので、開業しやすいというメリットもありますが、お店が減少しているということは全体的に何らかの問題を抱えていて経営が難しいということあるので慎重に検討するようにしてください。
参照
https://www.mhlw.go.jp/content/000505185.pdf
https://biz-journal.jp/2018/02/post_22291_3.html

4-2.集客ができない可能性がある

キャバレーの需要が薄れています。そのため、集客が期待できない可能性があります。古きよき文化を追い求めてやってくる世代も将来的に外に出歩かなくなり、最終的には集客が落ちてしまう可能性もあります。
そのため、新規開業でキャバレーを検討しているのであれば、若い世代をどのようにして取り込むかを考える必要があります。

4-3.新規開業では集客が期待できない場合がある

キャバクラ、ガールズバーなどは開業すれば新規で開業しても集客が期待できる一方で、キャバレーは開業に関してさまざまなハードルがあります。
無理に開業をすると失敗してしまう可能性があります。開業しても安定した経営ができるかどうかを判断しながら、開業準備を進めるようにしてください。
場合によっては、キャバクラ、ガールズバーなどを開業した方が成功することも考えられるので慎重に検討しましょう。

4-4.申請を確実に通過させる必要がある

開業準備を進めていても、風俗営業許可がおりない可能性も考えられます。許可が降りない場合は開業準備が遅れてしまうだけでなく、最悪のケースは開業を断念しなければならないことも考えられます。
そのため開業できないリスクを回避するため、専門家に相談を依頼して許可が降りるように対策をとる必要があります。もちろん追加資金が必要になるので、初期費用が少なければそれだけ開業の準備費用が少なくなってしまうというリスクがあります。

4-5,既存店を引き継ぐ

どうしてもキャバレーを開業したいという方は、既存店を引き継ぐ方法があります。
現在経営しているお店をそのまま引き継げば、キャバレーのオーナーとしてお店を運営することも可能です。
また、東京や名古屋などで再びキャバレー文化を復興させたいというのであれば、現在運営しているお店の系列店として出店も可能でしょう。さらに、ナイトクラブやキャバクラなどのお店を、改装してキャバレーにするというアプローチもあります。
さらに、既存店であれば既に常連客とスタッフが働いているのでそのまま新しいお店に引き継ぐことも可能です。開業時から新規で集客活動をする必要がなくなるので、スムーズにお店を経営することも可能になります。
既存店を引き継ぐという選択肢をおこなえば、キャバレーを新しい形で開業できる可能性があります。
どうしてもキャバレーを開業したい検討しているのであれば、既存店を引き継ぐ方法でお店の開業を検討するように心がけましょう。

5. お店探しで気をつけること

キャバレーやナイトクラブにふさわしいお店を探す際は、良い経営状態のお店を探す必要があります。
次のようなことに気をつけてお店探しをするように心がけましょう。

5-1.閉店を検討しているお店を探す

キャバレーやナイトクラブの中には閉店を検討しているお店が多くあります。
このようなお店を探せばすぐにお店を引き継ぐことも可能です。この時に気をつけることが経営状態の確認です。
繁華街にあるお店で「集客ができなくなったので閉店する」という理由であれば、経営者のやり方次第で修正ができる可能性もあります。しかし、「ビルの老朽化による取り壊し」や、「設備投資の資金がない」などが理由で閉店を検討しているお店は、新規店を開業する程度の資金が必要なので、おすすめできません。
とはいえ、閉店を決めているお店はネガティブな要素が多めです。なるべく良い状態のお店を探すように心がけましょう。

5-2.キャバクラなどの業態のお店を検討する

キャバレーやナイトクラブはお店の数が少なく、ネガティブな要素が多いので無理に決められないという場合はキャバクラなどに切り替えるようにしましょう。
経営状態が良いものの後継者不足で閉店を検討していることもあります。また、繁華街であればライブハウスもおすすめです。ライブハウスであれば、音響設備やステージがあるので新たな内装工事を手がける必要がありません。キャバレーだけでなく、幅広い視野でお店探しをするように心がけましょう。

5-3.客層を調査する

経営を安定するためには、常連客を多く獲得する必要があります。既存店のある場所ではどのような客層が出入りしているのか、しっかりと調査するように心がけましょう。

5-4.仲介業者を利用して業者を探す

開業するためには、気をつけなければいけないポイントが多く、素人ではお店探しで行き詰まってしまうことも考えられます。
そのような時は、個人でおこなうのではなく、後継者を募集しているお店と希望者をマッチングする仲介サービスを利用しましょう。
仲介サービスを利用することで、開業に理想的なお店を簡単に見つけることが可能になります、

6. 後継者求人なら「飲食店のツナグ」

「飲食店のツナグ」では、飲食店だけでなくナイトクラブ、キャバレー、キャバクラなどさまざまな業態のお店を紹介しています。これからキャバレーなどを開業しようと検討している方は、当サービスをご利用ください。みなさまのご利用をお待ちしております。

 

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