後継者として焼肉屋を開業しよう〜焼肉屋開業のために気をつけるべきポイント〜

BBQ house

焼肉屋をこれから開業したいという方は、どのような事に気をつけて開業をすべきかわからないという方もいるのではないでしょうか。本記事では焼肉屋を開業している方が、スムーズに開業できるようにどのような事に気をつけるべきか紹介します。
これから開業を検討している方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてください。

1.焼肉屋を開業希望者が取り組むべきこと

焼肉屋を開業しようとしている方が、開業前に取り組まなければいけないことがいくつかございます。一体どのようなことに意識をすべきかについて、簡単に解説していきましょう。

1-1.コンセプトの設定

開業で最も大切なことはコンセプトの設定です。昔は、高級感の演出、立地条件の検討などを慎重に検討すれば、どのようなお店でも比較的ある一定の集客を見込むことができました。

しかし、時代とともに焼肉の業態も多種多様な業態に変化しています。牛を丸ごと一頭買いすることで、希少部位を提供できるプレミアムな焼肉屋もあれば、1人で気軽に立ち寄る事ができるお店、とにかくお腹いっぱいになるまで食べることができるお店などさまざまです。

ライバル店に打ち勝つためには、コンセプトをはっきりと設定しておく必要があります。コンセプトが明確でない状態で開業をしても、経営に失敗してしまう恐れがあるので、「開業予定の焼肉屋はどのようなお店を立ち上げようと考えているのか」を慎重に検討するようにしてください。

1-2.開業するために必要な資金調達

コンセプトをしっかり検討できた後は、開業するためにさまざまな準備をする必要があります。この新規でお店をオープンしようと検討している方は、物件探しから始まり、設備投資、肉の仕入れルート、メニュー開発などをクリアしていく必要があります。

取り組む内容によっては、準備資金からある程度投資しなければならないものもあります。もちろん開業してお店の売り上げが黒字になるまでは、投資した資金を回収することができません。そのため、潤沢な資金を用意できないと最悪の場合経営難に陥ってしまうことがあるので気をつけましょう。

1-3.開店準備前に必要な諸準備

資金面だけでなく、食品衛生管理者をはじめとした飲食店を開業する手続きも必要になります。一人で全てをおこなうと、かなりの準備項目になるので、開業前から経営に携わるスタッフを雇う必要があるので、開業までにどのような手続きが必要になるか確認しておきましょう。

1-4.肉の仕入れ先の確保

焼肉屋を開業する方は、独自の仕入れルートを確保する必要があります。大手のように肉の仕入れ方法を確立していない状態で肉の仕入れルートを考えても、品質への問題、不安定な入荷などで品質を維持したお肉を提供できない恐れもあります。

知り合いに肉牛を扱う業者がいない場合は、手探りで仕入れ先の確保をおこなうことになり、最悪の場合は開業予定日が遅くなってしまうことがあります。仕入れ先の検討については、開業前の重要な項目として検討するようにしましょう。

2.新規開業店が失敗するポイント

新規で開業した焼肉屋の中には数年も経たないうちにお店を閉店させてしまうお店もあります。このようなお店はなぜ失敗してしまうのでしょうか。失敗するポイントについて紹介していきましょう。

2-1.準備不足

最も閉店するお店で原因が準備不足です。問題があっても開業すれば何とか解決できるだろうという安易な考えで開業すると、問題が浮き彫りになり、お客さんが離れてしまう可能性があります。

特に焼肉屋は最初の来店ですべてが決まるといっても過言ではないほど、ジャッジがシビアです。チェーン店ではない新規のお店の固定客を掴むためには独自の努力が必要です。
これから開業を検討しているのであれば、何も対策しない状態で開業すると、失敗する可能性が高いと認識しておくとよいでしょう。

2-2.競合店との熾烈な客の奪い合い

焼肉屋は都心部にいけば多くのお店が日々熾烈な争いを繰り広げています。既存店に割って入るためには、ライバル店との圧倒的な差をつける必要があります。そのためにはお店の武器となる要素を見つける必要があります。

武器となる要素がなければ、すぐに競合店にお客さんを奪われてしまい、閉店危機に追いやられてしまう可能性があるので、開業時に武器は一体何かというポイントに意識をして開店準備を進めるようにしましょう。

3.焼肉屋を低リスクで開業する方法

このように焼肉屋の開業時に気をつけるべきポイントを整理すると、ハードルが高く開業することが難しいと諦めてしまう方もいるのではないでしょうか。ハイリスクな開業方法ではないリスクの少ない開業方法もあります。ゼロからお店を立ち上げるのではない、別の開業方法について紹介しましょう。

3-1.FC加盟を検討

もっとも簡単に開業しやすい方法がFC(フランチャイズ)店のオーナーとなって開業をする方法です。焼肉チェーンは全国各地に多数あります。チェーン店によっては本部がある一定額を融資して開業できることもあるので、他の方法に比べて程資金でお店を開業することが可能です。

しかし、開業のハードルが低いというメリットがある一方で、売り上げのうちある一定の金額を本部の収益になってしまうので、限られた売り上げの中から人件費などをやりくりする必要があります。
利益を多くださなければ、一般的な正社員もしくはそれ以下の収益しか見込めないことも考えられるので注意が必要です。

3-2.後継者として開業

既存店の焼肉屋の中には後継者不足によってお店を閉店しようと検討しているお店もあります。このようなお店は後継者が見つかれば経営権を後継者にゆずり閉店を取りやめるということも珍しいことではありません。

メリット1低資金で開業ができる

後継者のお店はすでに経営しているお店があるので、新しく土地などを探す必要はありません。そのまま後継者としてお店を引き継ぐこといができれば実質0円で新規のお店を開業することができます。

メリット2既存店の独自ノウハウをそのまま流用可能

低コストだけではありません。既存店はこれまでのノウハウがあります。看板メニューはもちろんのこと、肉の仕入れルートも確固たるものがあるので、仕入れ面をどのようにすべきか考える必要があります。
また、のれんわけという形で新規のお店を開業する場合でも、既存店のノウハウを流用することができるので、注意すべきポイントがかなり少なくなり、経営戦略をしっかり立てることが可能です。

メリット3開業時より安定的な経営が期待できる

長期にわたって経営をしている後継者不足のお店にはある一定の固定客がついています。固定客をそのまま引き継ぐことが可能なので、ある一定の集客をして経営が可能です。後継者店を引き継いで経営する方法は、低リスクだけでなく安定した経営も実現する可能性が高いと言えるでしょう。

3-3.メリットが多い方法は

新規開業、FC店加入、後継者などさまざまな方法の中で、最もリスクを回避して安定的に経営できる方法は一体どのやり方なのでしょうか。一概には言えませんが、後継者として開業する方法は、他のやり方に比べてリスクが低いので、資金力がなく開業に関する経験が乏しいのであれば、後継者として最適な方法であると言えるでしょう。

4.焼肉屋の後継者店探しで注意すべきポイント

後継者として開業を目指す場合でも、メリットばかりでなく注意しなければいけないポイントがいくつかあります。注意すべきポイントを無視して後継者募集をしているお店を探しても失敗してしまうケースがあります。そのため、次のようなポイントに意識をしてお店選びをするよう心がけてください。

4-1.経営状態の見極め

後継者を募集しているお店の中には、経営状態が悪いのでこのままお店を譲ろうと検討しているケースも考えられます。このようなお店の後継者になっても、すぐに経営難に陥ってしまい、かえって自分が負債を抱えなければならないケースが考えられます。
必ず後継者店の候補を見つけた際は、経営状態を細かくチェックするようにしてください。必ず候補店を探した後は、お店の経営状態が本当に問題ないのか、確認するようにしてください。
また、経営状態だけでなく、使用している設備の劣化状況なども確認しましょう。特に焼肉屋は設備以外にも、壁、床の定期的な張り替えが必要になるので、定期的におこなわれているか確認するようにしてください。

4-2.周辺環境の調査

いくら経営状態が良いお店でも、将来的に客足が遠のいてしまう恐れのお店もあります。特に、過疎化が進んでいる街や、競合となるようなお店が将来的にどの程度増えるかなど、さまざまな観点から調査をするようにしてください。

一方で、今の段階ではあまり集客ができない場所でも、再開発などによりタワーマンションなどの建設が決まっていると、将来的に収益が伸びる可能性のエリアもあります。
その場だけで判断をするのではなく総合的に検討して後継者のお店としてふさわしいかどうかをチェックしましょう。

4-3.後継者となるタイミングについて

後継者としてお店を開業する場合、既存スタッフの反発を受けることも考えられます。反発を受けないためにも、すぐに後継者として開業するのではなく、スタッフの信頼を勝ち得てから引き継ぐことが大切です。

この引き継ぎを成功するために必要なことは、後継者候補店側と綿密な打ち合わせをすることです。場合によっては数ヶ月経過することも考えられますが、その期間は準備期間としてお店の経営状態はもちろんのこと、問題点などをあぶり出し、対策を立てるようにしましょう。

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